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2021-08-30

パッシブデザイン③ 自然風利用

窓を開けることなんか無い…

お客様にパッシブデザインの自然風利用を説明する際によく言われることがあります。「断熱性が良くなった新しいお家で窓開けをすることってあるんでしょうか…」 確かに夏の最高気温がドンドン上昇して、春・秋が短くなり、春先はスギ花粉が飛ぶ日本で窓開けの習慣が薄れてきたのも事実でしょう。 しかし新型コロナウイルスの流行で皆さんの考え方が一変し、換気・窓開けが見直されました。

換気が目的ではありません…

ただパッシブデザインの自然風利用の目的は【涼感を得る】ことと【排熱する】ことで換気ではありません。 換気は換気扇の役目であり、目的は空気の質を正常に保つことです。換気に関しては建築基準法で2時間に1回以上室内の空気が入れ替わる量を24時間換気することを義務付けています。

自然風利用をするタイミング

身体に低温の風が当たると涼しいと感じます。また外気の温度が下がっていないと室内にたまった熱を外に出すことはできません。 つまり自然風利用は夏の夕方、夜間の涼しい時間帯が有効です(夕方になっても温度が下がらない日が多くなりましたが…) 残念ながら夏の涼しい時間帯にただ窓を開けているだけでは風は入ってきてくれません。風向き、風の通り道を考慮しないといけません。 そのためには…

卓越風向と全方位通風

自然風を効率的に利用するにはその地域の【風の特性】を知らなければなりません。そこで有効な情報が建築環境・省エネルギー機構の発表している卓越風データです。 卓越風とは特定の期間(月・昼夜)に吹く、最も頻度が多い風向の風のことを言います。

多度津町の卓越風データ IBEC様のHPより

ただし香川県内には6カ所(内海,引田,高松,滝宮,多度津,財田)の計測データしかありません。また風向は建築地周辺の環境にも影響を受けますし、住宅技術評論家の南雄三先生は『風は道路を走り、屋根を滑る』と言います。
ですので傾向をみるという程度になります。

卓越風を考慮しつつ風がどちらから吹いても室内に呼び込み排出することができるよう全方位通風という考え方が必要になってきます。そのための様々な工夫があります。

工夫の一つ 正面だけでなく横から吹く風も通すことのできるウインドキャッチ

YKK様のHPより

じゃああなたはどうするべきか

立体通風、ウインドキャッチ、高窓など自然風利用の手段はいろいろありますが使い勝手も考慮しなければなりません。バランスを取りながらこれをうまく取り入れられれば省エネで夏涼しく、季節を感じられるお家を手を入れることができます。 しっかり工務店に相談しましょう。

 


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